一度は見ておきたい!犬がテーマの名作映画12選

犬 映画

犬を飼っている人や犬好きの人ならついつい見たくなる、犬の映画

犬がテーマの映画といっても、涙なしには見られない感動の物語や、クスっと笑えるコメディタッチのストーリーなど、ジャンルは様々。今回はアニメ・邦画・洋画など、多種多様なラインナップでお届けします。

僕のワンダフル・ライフ

僕のワンダフル・ライフ

ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた少年イーサンと固い絆で結ばれていく。やがて寿命を終えたベイリーは、愛するイーサンにまた会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すようになるが、なかなかイーサンに遭遇できない。3度目でようやくイーサンに出会えたベイリーは、自身に与えられたある使命に気づく。

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2017年公開と、比較的最近の作品ですが、犬好きの中ではすでに不朽の名作と化している「僕のワンダフル・ライフ」。ベストセラー小説を実写映画化したもので、監督は「HACHI 約束の犬」などで知られる名匠ラッセ・ハルストレム監督。

ゴールデン・レトリバーのベイリーが、飼い主のイーサンともう一度出逢うために何度も生まれ変わるのですが、結末はもちろん、ストーリーの途中のベイリーといろんな飼い主との物語も見どころです。

ペット

ペット

ニューヨークで暮らすテリアのミックス犬マックスは、大好きな飼い主ケイティと幸せな毎日を送っていた。ところがある日、ケイティが毛むくじゃらの大型犬デュークを保護して連れて帰ってくる。互いに自分が優位に立とうと反発しあうマックスとデュークだったが、ひょんなことから2匹は大都会のど真ん中で迷子になってしまう。ケイティが帰宅するまでに家に帰るべく奔走する2匹だったが……。

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犬のアニメといえば、「ペット」。「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・スタジオがコラボした作品で、「怪盗グルーのミニオン危機一発」のクリス・ルノー監督と、同作のプロダクションデザインを手がけたヤロウ・チェニーが共同で監督を務める、超大作!

飼い主がいない間にやりたい放題なペットたち。「実はうちの子(ペット)もお留守番中こうなのかも…?」とつい妄想してしまいます。お子さんと一緒に観るにも楽しい映画です。

れいちぇる
れいちぇる

日本語吹き替えはバナナマンの設楽統さんと日村勇紀さんが担当されています。英語版とはまた違った印象が楽しめますよ。

ひまわりと子犬の7日間

ひまわりと子犬の7日間

ある日、母犬と生まれたばかりの子犬が保健所に収容され、母犬のひまわりは子どもを守るため近寄る人すべてを激しく威嚇する。その姿を複雑な思いで見つめる保健所職員の神崎彰司は、なんとかしてひまわりの心を開かせ、里親を見つけようと奔走するが、なかなかうまくいかない。保健所に収容された犬は、飼い主が見つからなければ殺処分されることが決まっており、ひまわり親子にも刻一刻とその期限が迫っていた……。

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宮崎県の中央動物保護管理所で起こった実話をもとにした、保護犬の物語。保護犬の実態がリアルに描かれているので涙なしには見られません。

れいちぇる
れいちぇる

新型コロナウイルスの影響でペットブームが起こっている今、考えさせられるものがありました。

HACHI 約束の犬

HACHI 約束の犬

迷子の秋田犬を拾い、ハチと名付けて飼い始めた大学教授のパーカー。ハチは毎日夕方5時に駅前でパーカーの帰りを待つようになるが、ある日、パーカーは大学の講義中に倒れ、帰らぬ人に……。

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日本でも有名な、あの渋谷の「忠犬ハチ公」の物語をモデルに、リチャード・ギア主演で映画化。ハチの飼い主への従順な姿に胸を打たれる名作です。

れいちぇる
れいちぇる

舞台は渋谷ではなく、アメリカ東海岸の架空の街。劇中で流れる音楽も素敵で、何回も見ているという声もよく聞きます。

犬と私の10の約束

犬と私の10の約束

函館で暮らす少女・あかりは、ある日迷い込んできたゴールデンレトリーバーの子犬に“ソックス”と名付けて飼うことに。あかりは母から犬を飼うときの“10の約束”を教えてもらい……。

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犬が人間に語りかけるよう書かれた短編誌「犬の十戒」をモチーフにした、犬と少女の10年間を描いた感動作。「犬の十戒」を知らない方はぜひこちらも読んでみてください。

犬の十戒(原題:The Ten Commandments of Dog Ownership)

1.私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。

2.あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。

3.私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。

4.私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。

5.時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届いています。

6.あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。

7.私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。

8.私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。

9.私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。

10.最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。

犬の十戒(Wikipedia)

マリと子犬の物語

マリと子犬の物語

新潟県山古志村で暮らす石川家に、新しい家族がやって来る。小学生の亮太と妹の彩が子犬を拾ってきたのだ。“マリ”と名付けられたその子犬はすくすくと成長し、やがて3匹の子を産む。しかし、新しい命の誕生に喜んだのもつかの間、村をマグニチュード6.8の大地震が襲い……。

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原作は『山古志村のマリと三匹の子犬』で、2004年に発生した新潟中越地震で実際に起きたエピソードを元に映画化。

倒壊した家屋の下敷きとなった飼い主を救おうとするマリの姿や、避難用のヘリコプターに乗り込めないマリと子犬たちの姿は、本当に健気で何度見ても泣いてしまいます。災害時にペットのためにどう備えておくか、今一度考えさせられる作品です。

れいちぇる
れいちぇる

これが実話というのが、犬を飼ってる人になら刺さるはず。

僕のワンダフル・ジャーニー

僕のワンダフル・ジャーニー

イーサンと再会したベイリーは、イーサンと彼の妻ハンナらとともに農場で幸せな日々を送っていた。しかし、ある時、イーサンの孫娘CJが、母親のグロリアに連れられて農場を出て行ってしまう。悲しむイーサンとハンナの姿を見たベイリーは、次の生まれ変わりでCJを見つけ出し、どんな犠牲を払っても彼女を守ることを誓う。

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1作品目で紹介した「僕のワンダフル・ライフ」の続編映画。前作で最愛の飼い主イーサンとの再会を果たしたベイリーが、次なる生まれ変わりの旅路へと向かう、そんな物語です。

犬に名前をつける日

「すべては海になる」の山田あかね監督が、動物愛護センターから犬や猫を救い出している人々や、東日本大震災で置き去りにされた動物を保護する人々の活動を追った4年間の記録映像に、女優の小林聡美が主人公を演じたドラマパートを加えて描いたドキュメンタリードラマ。愛犬のナツを病気で亡くしたテレビディレクターの久野かなみは、先輩の映画監督の勧めで「犬の命」をテーマにした映画を撮り始める。取材のため動物保護センターや原発事故の避難区域から救い出された犬たちのシェルターを訪れたかなみは、そこで一匹でも多くの動物を救おうと懸命に働く人々の姿に感銘を受け、ある決心をする。

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愛犬を病気で亡くした監督が「犬の命」とテーマに映画を撮ろうと思ったことがこの映画のはじまり。4年間取材を続けて撮り溜めた200時間ものドキュメンタリー映像が、愛護センターや保護団体で生きる犬たちを必死で救おうとする人々の姿を映しています。

ベル&セバスチャン

日本では「名犬ジョリィ」のタイトルでテレビアニメ化されたセシル・オーブリー原作の児童文学を実写映画化。戦時中のアルプスの小さな村で暮らす孤児のセバスチャンは、家畜や人を襲う「野獣」として村人たちから命を狙われている一匹の犬に出会う。セバスチャンは犬をベルと名づけて村人から守り、ベルとセバスチャンは次第に心を通わせていった。やがて戦争の影が色濃くなると、村にもナチスの捜索の手が伸びるようになる。ナチスからユダヤ人一家を救うため、ベルとセバスチャンは道案内人として冬のアルプス越えに挑むこととなるが……。

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広大な景色と美しい大自然が舞台の映画。家族の愛や友情、勇気が詰まったストーリーになっています。少年と犬が心を通わせ、命懸けの冒険に出かける姿に、心を打たれること間違いなしです。

犬と猫と人間と

空前のペットブームの影響で、日本国内で年間30万頭以上の犬猫が処分されている実態に迫るドキュメンタリー。監督は「あしがらさん」で路上生活者暮らしを記録した飯田基晴。地道に捨て猫の世話をしてきた猫好き老人が、「動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい」と飯田に話を持ちかけたことが企画の発端となり、飯田は処分を行う行政施設、保護を行う動物愛護団体などを訪ね、動物を取り巻く人間模様をカメラに収めていく。

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普段私たちが目にする、街中を楽しくお散歩しているワンちゃんやペットショップで売られている子犬ではなく、人間の都合で捨てられ居場所を失ってしまったワンちゃんたちが主人公の映画。「人と同じ1つの大切な命なんだ」と再認識できる、心温まるドキュメンタリーです。

マイライフ・アズ・ア・ドッグ

人々との出会いや別れに戸惑いながらも成長していく少年の姿を描いた、心温まるヒューマンドラマ。1950年代末のスウェーデン。海辺の小さな町に住む12歳の少年イングラムは、病気の母親の元を離れ、叔父が暮らす田舎の村へ行くことになった。個性的な村人たちに囲まれて過ごす楽しい日々。しかし、そんな彼の上にも現実は重くのしかかる……。

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1985年のスウェーデン映画。日常生活の些細な「楽しさ」を描いた、心を温かくしてくれる物語です。

犬部!

青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」を題材に、林遣都と中川大志の共演で描いた青春ドラマ。片野ゆかのノンフィクション「北里大学獣医学部 犬部!」を原案に、「影踏み」「花戦さ」の篠原哲雄監督がメガホンをとり、動物保護をテーマにしたドキュメンタリーを手がけてきた映像作家・山田あかねが脚本を担当した。子どもの頃から大の犬好きだった獣医学部生・花井颯太は、目の前の命を救いたいという一途な思いで動物保護活動を続けてきた。そんなある日、心を閉ざした1匹の実験犬を救ったことをきっかけに、動物保護サークル「犬部」を設立。同じく犬好きの同級生・柴崎涼介ら仲間たちと共に動物まみれの青春を駆け抜け、やがてそれぞれの夢へ向かって羽ばたいていく。16年後、獣医師となっても熱心に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道を受け、かつての犬部のメンバーたちが再結集するが……。

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獣医学部の大学生が、「犬部」という動物愛護サークルを作ったことから始まるストーリー。「犬たちを幸せにしたい!」という思いが繋がった、16年にわたる人と動物の心を描いた感動ドラマです。2021年に公開されたばかりなので、比較的観やすいのではないでしょうか。

今回は12作品を紹介しました。気になる映画はありましたか?


どの映画も観終わったあとには愛犬をより大切にしたくなる物語になっているはずです。大切な家族(愛犬)のことを想いながら犬の映画を観てみてはいかがでしょうか?