【トリマーが教える】肌質や毛質に合わせたシャンプー使い分けの大切さ

ワンちゃんの体の清潔さや皮膚病予防のためにも大切なシャンプー。普段サロンに通っていても、お散歩で汚れてしまった日など、お家で洗うこともあるはず。今回はシャンプーをする際に気を付けることについて、トリマーの私が少しお伝えできればと思います。

シャンプーで気を付けること

ワンちゃんのシャンプーは、人で言うところのヘアケア&スキンケアと同じです。人が髪や肌のタイプや状態によってケアアイテムを使い分けるのと同じように、ワンちゃんも使い分けをすることが大切です。

普段使っているシャンプーもニキビがあるなど弱っている時には合わなかったり、乾燥する冬には保湿力が足りずフケが出てしまったりします。

また、肌に合わせた使い分けだけではなく、洗いあがりの毛質にどんなものを求めているかによっても、適するシャンプーがことなります。例えば、白いワンちゃんなどはホワイトニングタイプを使うことで白く美しい毛並みを保つことができます。

酒井玲(トリマー)
酒井玲(トリマー)

たとえば私のお店には現在5種類のシャンプーを置いていて、来店したワンちゃんの毛や肌の状態によって使い分けています。ご自宅でも、少なくとも2種類は用意して使い分けられると良いですね。

シャンプーの種類と使い方

ひとえにシャンプーといっても、様々なタイプがあります。一般的にはオールインワンタイプのシャンプーを購入されることが多いと思いますが、できれば目的に特化したタイプのシャンプーを複数用意することをおすすめします。
今回は多数あるシャンプーの中でも、よく使うタイプをいくつか紹介したいと思います。

乾燥肌用

乾燥肌のワンちゃんや乾燥しやすい冬の時期には高保湿タイプのシャンプーがおすすめです。乾燥によってフケが出てしまったり、乾燥のし過ぎでニキビができたり、肌荒れになる可能性を防ぐことが期待できます。

脂質肌用

脂質肌のワンちゃんや汗や皮脂の出やすい夏の時期などには、油分をしっかり落としてくれるタイプのシャンプーがおすすめです。皮脂汚れをしっかり落とし、ニキビなどを予防してくれます。

doggymag編集部
doggymag編集部

ちなみに、ニキビってどうやって見つければいいのでしょうか…?

酒井玲(トリマー)
酒井玲(トリマー)

私はブラッシングをする時にチェックしています。ブラッシングで整える時に地肌が見えるので、ニキビがないか確認しながらブラッシングすると良いですよ。

doggymag編集部
doggymag編集部

なるほど、犬もニキビでできやすい場所ってあるんですか?人間だったら顔とか、背中とか。

酒井玲(トリマー)
酒井玲(トリマー)

ワンちゃんによるので、明言はできませんが…。経験上、顔と足にはできづらいかと思います。体の部分にできやすく、強いて言うなら背中でしょうか…。こまめにチェックしてあげるのが大事ですね。

敏感肌用

ニキビなどで肌荒れしているときには、低刺激タイプのものを利用すると良いです。肌荒れしているときは普段のシャンプーも刺激が強かったり、合わないと肌荒れが悪化したりすることもあるので、低刺激タイプのシャンプーは用意しておくことをおすすめします。

ほかにも、洗いあがりの毛質をふわふわにするタイプのシャンプーや、しっとり仕上げるタイプのものもあります。プードルなどであればふわふわタイプが良いですし、ヨークシャーテリアなどはしっとりタイプの方が毛質にあった仕上がりになります。

酒井玲(トリマー)
酒井玲(トリマー)

一般的にシャンプーは月1回くらいで行うことが多いと思いますが、肌の状態や飼い主さんとの触れ合いが多い場合は月2回以上のシャンプーをおすすめします。

doggymag編集部
doggymag編集部

夏は脂質肌用、冬は乾燥肌用など、季節で使い分けるのもひとつの手なんですね。知らなかったです!

酒井玲(トリマー)
酒井玲(トリマー)

そうですね。ご自身では適切な頻度やワンちゃんにあうシャンプーがわからない場合は、行きつけのサロンやかかりつけの獣医さんへお伺いしてくださいね。みなさん丁寧に教えて下さると思います。